[AWS] Graviton2 プロセッサを搭載した新しいEC2インスタンスタイプ T4g が利用可能になりました

[AWS] Graviton2 プロセッサを搭載した新しいEC2インスタンスタイプ T4g が利用可能になりました

Clock Icon2020.09.15

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こんにちは、菊池です。

本日紹介するアップデートはこちら!

EC2の新しいインスタンスタイプ、T4gがリリースされました!T4gは、すでに登場しているC6g/M6g/R6gインスタンスと同じ、ArmベースのGraviton2プロセッサを搭載したインスタンスタイプです。また、従来のT2/T3と同様のバーストパフォーマンス特性を持っています。

T4gのスペックと料金

利用料は東京リージョンにおけるLinuxのオンデマンド費用です。

インスタンスタイプ vCPU メモリ ベースラインパフォーマンス/vCPU 時間あたりのCPUクレジット ネットワーク帯域幅 EBS帯域幅 利用料
t4g.nano 2 0.5 GiB 5% 6 最大5Gbps 最大2,085Mbps $0.0054/時間
t4g.micro 2 1 GiB 10% 12 最大5Gbps 最大2,085Mbps $0.0108/時間
t4g.small 2 2 GiB 20% 24 最大5Gbps 最大2,085Mbps $0.0216/時間
t4g.medium 2 4 GiB 20% 24 最大5Gbps 最大2,085Mbps $0.0432/時間
t4g.large 2 8 GiB 30% 36 最大5Gbps 最大2,085Mbps $0.0864/時間
t4g.xlarge 4 16 GiB 40% 96 最大5Gbps 最大2,085Mbps $0.1728/時間
t4g.2xlarge 8 32 GiB 40% 192 最大5Gbps 最大2,085Mbps $0.3456/時間

従来のT3と比較して80%程度の料金で利用可能です。

T4gインスタンスを起動する

早速起動してみます。

AMIはAmazon Linux 2のArmを選択します。

T4gのインスタンスタイプが選択可能になっていました。

「T2/T3無制限」の名称が「Credit specification」となって選択可能でした。

起動したEC2のCPU情報をみてみます。

$ lscpu
アーキテクチャ:                      aarch64
バイト順序:                          Little Endian
CPU:                                 2
オンラインになっている CPU のリスト: 0,1
コアあたりのスレッド数:              1
ソケットあたりのコア数:              2
ソケット数:                          1
NUMA ノード数:                       1
モデル:                              1
BogoMIPS:                            243.75
L1d キャッシュ:                      64K
L1i キャッシュ:                      64K
L2 キャッシュ:                       1024K
L3 キャッシュ:                       32768K
NUMA ノード 0 CPU:                   0,1
フラグ:                              fp asimd evtstrm aes pmull sha1 sha2 crc32 atomics fphp asimdhp cpuid asimdrdm lrcpc dcpop asimddp ssbs

EBSはNVMeインターフェースとなっています。

$ lsblk
NAME          MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
nvme0n1       259:0    0   8G  0 disk
├─nvme0n1p1   259:1    0   8G  0 part /
└─nvme0n1p128 259:2    0  10M  0 part /boot/efi

ENAドライバーも利用されていました。

$ ethtool -i eth0
driver: ena
version: 2.2.10g
firmware-version:
expansion-rom-version:
bus-info: 0000:00:05.0
supports-statistics: yes
supports-test: no
supports-eeprom-access: no
supports-register-dump: no
supports-priv-flags: no

まとめ

バースト特性をもち安価に利用できるEC2インスタンスタイプである、Tシリーズに、最新のGraviton2プロセッサー搭載のT4gが登場しました。バーストパフォーマンスの複雑さゆえに使いどころが難しいこともありますが、既存のT3を利用している環境であれば、移行しやすいかもしれません。T3の同程度のスペックと比較して20%程度のコスト低減も可能になりますので、積極的に利用していきましょう!

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